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By スポンサードリンク | - | 2008年01月22日 | CM : 0 | TB : 0
首を絞めたのは俺で、絞められたのは彼女。
意識を占められたのは俺で、占めたのは彼女。


「っ・・・けほっ・・・」

彼女がへたりこみながら苦しげに咳をする。

勘違いする事を許さない、俺の指に残った感触と彼女の首の痕。

「――――――ぁ」
何をやった。俺は、今。何を。

此所にも慣れちゃった、と、微笑みながら呟く彼女を見て。

これから醒めてしまう夢に怯えて。



壊そうと、した。


彼女が「自身でも判って居ないのだろう」と評した仮面の下で。

どくり、と。黒い何かが、はぜた。


無理矢理醒まされる位なら。

壊して終え、と。

彼女の声によく似た声が、した。


そしてそれが聞こえた瞬間。

その蠱惑的な声に、乗って終えと思った、俺が居た。


病んで居る。
急いて居る。
臆して居る。


「………ははっ、」

なんだ。素顔だなんだと言っても、俺だって知らない物もいるんじゃないか。




現に、俺は自分の中に、こんな物が居るなんて。




知らなかった。



ただ、抗う振りをして、総てを観流す事しかしたことが無かったのだから。


なのに。
絞めたのは俺なのに。




「なんで、俺の方に倒れ込んで来たんだ?」

――――――――――――――――――――――+――――
元々は柚日用のネタだったんですが、こっちに書き直し。
もうタイトルにいい案がありません。
初め「紅い夢」にしようかと思ったんですがそれは私の小学校時代の愛読書だ馬鹿野朗。
意味が判る方はきっと青い鳥文庫のミステリ好きだけ。
By rhitsuka | 紅と姫。 | 2008年01月21日 23:54 | CM : 10 | TB : 0